造成工事の再開に関するお知らせ

  • 2024年2月27日

 令和6年2月27日
共生バンクグループ

 平素は「共生日本ゲートウェイ成田」のプロジェクトに、ご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、2023年8月3日に「造成工事における工程調整に関するお知らせ」と題して、事業計画の更なる深化に伴う計画の見直しと造成工事における工程調整に基づき、造成工事を一時的に停止することをお知らせ致しましたが、このたび、2024年3月1日より、工事を再開することとなりましたのでお知らせ致します。

 また、造成工事完了後に予定される建設予定の建物の計画については、2023年11月に外部のコンサル会社の協力により作成された事業計画書に基づき、現在、マスタープランを立案しており、2024年4月を目途に都市インフラ設備に関する工事内容をもって電力会社や都市ガス会社等との協議を再開する予定です。

~建物の計画について~

 当プロジェクトは、成田国際空港至近の当該地において、世界に開かれた国際拠点を創設し、「食」に関する先進的でグローバルなバリューチェーン構築を図ることを目指しております。当計画は、成田市が推進している「未来を見据えた将来都市像」の実現に向けたマスタープラン構想との親和性が高く、「産業振興」や「魅力的な活気あふれる都市づくり」への大きな寄与が期待されています。加えて、当プロジェクトにおける産学官の連携推進は、農林水産省の掲げる2030年輸出5兆円目標や国土交通省のコールドチェーン物流サービスの国際標準化、内閣府のスタートアップ育成5か年計画など、我が国の国家戦略推進に大きく貢献するものと考えております。

~事業計画について~

 具体的には、当プロジェクトは「食品輸出事業」と「食文化推進事業」の二つの主軸で事業推進を計画しております。食品輸出事業では、急速凍結技術を活用し、日本全国から生鮮食品や加工食品(日本食)集め、グローバルなコールドチェーンを構築し、海外へ販売します。また、食文化推進事業では、国内外のフードテック分野で先進技術を持つ企業の研究開発部門を誘致し、大規模なR&D施設を開発します。R&D施設には、国際展示場やMICE施設(国際会議場)を併設し、ビジネスマッチングを促進することで、人々や企業間や投資家間の交流を促進し、より大きな付加価値を生み出すことを試みます。

 これらの取り組みは、開発当初から企画してきたコンセプト「国際会議場、MICE施設(大規模展示場)、ショッピングモール、ホテル、温泉施設」などの集積により”賑わい創造の街”の実現を目指すものですが、今般、オランダのフードバレーをベンチマークとする、大規模な産学連携によるR&D施設の開発により、当プロジェクトの事業計画がさらに「深化」を遂げたといえます。今まさに、「NARITA(成田)をゲートウェイに、日本食(和食)の国際展開と飲食産業・文化の国際発信」という、新たな価値創造が見えて参りました。

 さて、これらの開発コンセプトの実現に向けた動きについてですが、まずはグローバルなコールドチェーンの整備促進が非常に重要だと考えております。コールドチェーンの整備は、「新しい食文化の発信(鮮度や美味しさの維持)」や「食品ロス削減」には欠かせないものです。食料需要は、2050年に2010年比 1.7 倍(58.17億トン)になるといわれております(※農水省による予測結果)。要因は、世界人口が、2022年に80億人を突破し、2037年頃に90億人、2058年頃に100億人を突破すると予測される(※国際の世界人口推計)ことに基づきます。しかし、近年気候変動が、農作物の収穫量や、水産物の漁獲量に大きな影響を及ぼし、食料生産量は鈍化し、需給ギャップが生じると予測されています(※農研機構の予測)。一方、WWF(世界自然保護基金)と英国の小売り大手テスコが2021年7月に発表した報告書によると、世界で栽培、生産された全食品のうち約40パーセントに当たる25億トンの食品が年間で廃棄されており、これは食品ロスの主な指標とされる「国連食料農業機関」(FAO)が2011年に発表した年間約13億トンよりもかなり増加しています。将来の食料需給ギャップの問題を解決するためにも、グローバルなコールドチェーン構築を実現し、食品ロスを軽減することは非常に重要です。

 当プロジェクトでは、従来の技術とは異なる視点で開発された「急速冷凍技術」「冷凍物流技術」を導入することにより、動力エネルギー軽減、環境負荷への配慮、作業現場への負担軽減実現、そして、冷凍技術には欠かせない「鮮度維持」の実現を目指しております。

 私どもは、同じ志をもつ国内企業と連携し、当プロジェクトを拠点に世界的コールドチェーン整備事業を展開することで、日本発信による世界の食品ロス問題解決に、積極果敢に挑戦し貢献していきます。

~事業内容及び工事の公開予定について~

 尚、造成工事の完成予定は、本年3月以降の造成工事状況に鑑み、本年6月頃にお知らせする予定です。また、建築工事の着工予定と開業予定については、建築資材調達などの建設関連グローバル市況に鑑み、調整が整い次第随時お知らせする予定です。当プロジェクトの事業内容につきましても、関係各社との調整を図り、各社応諾の上で当該HPを通じて随時開示して参ります。プロジェクトの成功に向けて関係各社が全力を尽くして参りますので、引き続きのご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

以上